子どもが不登校になったとき親が最初の1週間にすべきことと絶対に避けること

本記事はLaZo株式会社の発達支援専門スタッフが監修しています。

子どもが学校に行けなくなったとき、多くの保護者は「何をすればいいのか」「何を言ってはいけないのか」が分からず、大きな不安を抱えます。この記事では、不登校が始まった直後、特に最初の1週間に焦点を当てて、親がすべきことと避けるべきことを整理します。

目次

不登校が始まった直後に親が陥りやすい誤った対応

不登校が始まったとき、良かれと思って取ってしまう対応が、かえって子どもを追い詰めてしまうことがあります。代表的なものとして、無理に理由を問い詰めること、「学校に行かないと将来困るよ」といった将来への不安をあおる言葉をかけること、他の兄弟や友人と比較することなどが挙げられます。

「なぜ」を問い詰めることの落とし穴

子ども自身も、なぜ学校に行けないのか、はっきりと言葉にできないことが多くあります。理由を問い詰められると、答えられない自分をさらに責めてしまい、心を閉ざすきっかけになることがあります。

励ましのつもりの言葉が刺さってしまう理由

「みんな頑張って行っているんだから」「少しだけでも行ってみたら」といった声かけは、励ましのつもりでも、子どもにとっては「今の自分を否定された」というメッセージとして届いてしまうことがあります。本人はすでに、行けない自分を誰よりも責めていることが多いためです。励ましの言葉をかける前に、まずは今の状態をそのまま受け止める姿勢を持つことが優先されます。

最初の1週間に親がすべき3つのこと

最初の1週間は、今後の関係性を左右する重要な期間です。この時期にすべきことを3つに整理します。

1.安心できる環境を最優先する

まずは、学校に行くかどうかよりも、家の中で安心して過ごせることを優先します。責めない、急かさない、という姿勢を保つことが第一歩です。

2.生活リズムを大きく崩さない工夫をする

完全に自由にするのではなく、起床・食事などの最低限のリズムは保てるよう、さりげなく声をかけていきます。無理強いにならない範囲での工夫が大切です。

3.一人で抱え込まず、早い段階で情報収集を始める

「様子を見よう」とだけ考えて何もしないのではなく、この段階から少しずつ、相談先や支援機関について情報収集を始めておくことをおすすめします。早めに動くことで、いざというときの選択肢が広がります。

「様子見」と「放置」は違う

「様子を見る」という対応は決して間違いではありませんが、それは「何もしない」こととは異なります。子どもへの直接的な働きかけは控えめにしながらも、保護者自身は情報収集や相談先の確保を進めておく——この「表では静かに、裏では準備する」というバランスが、最初の1週間における現実的な対応です。

学校・担任・スクールカウンセラーへの連絡タイミングと伝え方

学校への連絡は、早すぎても遅すぎても難しい判断です。目安としては、休み始めて数日経った段階で、まずは欠席の連絡とあわせて簡潔に状況を伝えることが一般的です。

伝える際は、詳細な原因を無理に説明する必要はありません。「本人も理由をうまく言葉にできない状態です」と伝えるだけでも十分です。スクールカウンセラーへの相談は、学校を通じて申し込めることが多いため、担任の先生に相談してみるとよいでしょう。

連絡の頻度についての考え方

担任の先生からの毎日の連絡が、かえって子どもや保護者の負担になってしまうケースもあります。連絡の頻度や方法(電話がよいか、連絡帳やメールがよいか)についても、遠慮せずに学校側と相談し、無理のない形にすり合わせておくことをおすすめします。

子どもが「行き渋り」から不登校に移行するサインの見分け方

「行き渋り」と「不登校」は明確な境界線があるわけではありませんが、行き渋りの段階では「行きたくないけれど何とか行く」状態であるのに対し、不登校ではその状態が続き、実際に登校が難しくなっている点が異なります。

なお、行き渋りについては、主に未就学児・低学年のお子さまを対象とした別記事でも詳しく取り上げています。本記事は、すでに学校に通うこと自体が難しくなっている、より進んだ段階を対象としています。年齢や状況によって必要な対応は異なるため、お子さまの状態に近い情報を参考にしていただくことをおすすめします。

移行のサインとして注意したい変化

行き渋りから不登校へと移行する過程では、朝の体調不良の頻度が増える、休む理由がだんだんあいまいになる、休んだ後の罪悪感の表現が弱くなっていく、といった変化が見られることがあります。こうした変化に気づいたときは、様子を見続けるだけでなく、次の一手(相談先の確保や環境調整)を具体的に検討し始めるタイミングと捉えることができます。

親自身のメンタルを守るためにやるべきこと

不登校の対応で見落とされがちなのが、保護者自身のメンタルケアです。子どもの不登校が長引くと、保護者自身も孤立感や自責の念を抱えやすくなります。

信頼できる相談先を持つこと、一人ですべてを抱え込まないこと、必要であれば保護者自身がカウンセリングや相談会を利用することも、お子さまへの関わりを続けるうえで重要です。

夫婦・パートナー間での認識のずれにも注意する

不登校への向き合い方について、夫婦やパートナー間で考え方にずれが生じることも珍しくありません。片方は「休ませるべき」、もう片方は「早く学校に戻すべき」と意見が分かれると、家庭内の対応が一貫せず、子どもをさらに混乱させてしまうことがあります。方針を完全に一致させる必要はありませんが、少なくとも子どもの前では対応を統一しておくことが望ましいとされています。

専門機関に相談すべきタイミングと相談先の選び方

家庭内での対応だけで様子を見続けることに限界を感じたとき、あるいは1週間、2週間と状態に大きな変化が見られないときは、専門機関への相談を検討するタイミングといえます。

相談先には、学校、医療機関、行政の窓口、民間の支援機関などがあります。それぞれの特徴と選び方については、別記事「不登校の相談先を学校・病院・NPO・民間支援で比較」で詳しく解説しています。

「早すぎる相談」を心配しなくていい理由

「まだ様子を見る段階かもしれない」と、相談を先延ばしにしてしまう保護者は少なくありません。しかし、多くの相談窓口では、不登校が始まったばかりの段階からの相談も歓迎しています。早い段階での相談は、その後の選択肢を広げることにつながるため、「早すぎるかもしれない」という心配は不要です。

LaZoに相談が届いた保護者の声と初回対応の流れ

LaZoには、不登校が始まったばかりの段階から、すでに長期化している段階まで、さまざまな状況のご家庭からご相談が寄せられています。初回のご相談では、まず現在の状況を丁寧にお伺いし、無理のない範囲でできることから一緒に整理していく形で進めています。

実際にいただいたご感想は、個人が特定されない形で「利用者様の声」ページにも掲載しております。ご興味のある方はあわせてご覧ください。

初回相談で聞かれること

初回のご相談では、お子さまの現在の状況(登校できているか、家での様子はどうかなど)、これまでに取った対応、気になっている点などをお伺いします。その場で何かを決める必要はなく、まずは状況の整理と、今後考えられる選択肢をお伝えするところから始めています。

よくある質問

Q1. 無理に理由を聞き出さないほうがいいのですか?

A1. 無理に聞き出そうとすると、かえって心を閉ざしてしまうことがあります。本人が話したくなったときに聞く姿勢を持つことをおすすめします。

Q2. 学校にはどのタイミングで連絡すべきですか?

A2. 欠席が続く場合は、早めに簡潔な連絡をしておくと、その後のやり取りがスムーズになります。

Q3. きょうだいへの説明はどうすればいいですか?

A3. ご家庭の状況によって異なりますので、個別にご相談いただければ、伝え方についてもご提案いたします。

Q4. 夫婦で対応方針が合わないときはどうすればいいですか?

A4. まずは第三者を交えて状況を整理することをおすすめします。ご相談の中で、双方の考えを踏まえたうえでの進め方をご提案いたします。

最初の1週間、何をすればいいか分からず不安なときこそ、一人で抱え込まずにご相談ください。

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