フリースクールと放課後等デイサービスは何が違う?不登校の子どもに合う選び方

本記事はLaZo株式会社の発達支援専門スタッフが監修しています。

「フリースクールを検討しているけれど、放課後等デイサービスとの違いがよく分からない」「うちの子には発達特性もあるけれど、どちらを選べばいいのだろう」——不登校のお子さまを持つ保護者から、こうした相談を数多くいただきます。

フリースクールと放課後等デイサービスは、どちらも学校以外の「居場所」「支援」を提供する場ですが、制度上の位置づけも、対象とする子どもも、支援の目的も異なります。この記事では、その違いを整理したうえで、発達特性がある場合の選び方、実際の手続きの流れまでを解説します。

目次

不登校の子どもに使える支援制度の全体像

不登校の子どもが利用できる支援には、大きく分けて教育系の支援(フリースクール、教育支援センターなど)と福祉系の支援(放課後等デイサービス、児童発達支援など)があります。加えて、医療(小児精神科など)、行政(教育委員会、子ども家庭センターなど)も相談先として存在します。

制度の分類を知ることが選択の第一歩

これらの制度は管轄も財源も異なるため、それぞれ独立して情報を探すと「何が違うのか」「どれが自分の子どもに合うのか」が分かりにくくなりがちです。まずは「教育の枠組み」なのか「福祉の枠組み」なのかを意識して整理すると、比較がしやすくなります。

この記事では、日常的な居場所・支援先として検討されることが多い「フリースクール」と「放課後等デイサービス」に焦点を当てて解説します。両者は対象年齢が重なる部分も多く、実際に迷われるご家庭が非常に多い組み合わせです。

フリースクールと放課後等デイサービスの制度上の違い

放課後等デイサービスの位置づけ

放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく通所支援サービスです。障がいや発達特性のあるお子さまを対象とし、受給者証の取得が利用の前提となります。国と自治体からの給付により、原則1割負担で利用できます。児童発達支援管理責任者が中心となって個別支援計画を作成し、それに基づいた療育が提供される点が特徴です。

フリースクールの位置づけ

フリースクールは、多くの場合、民間の教育・居場所提供サービスという位置づけで、福祉サービスの枠組みには入りません。受給者証は不要な場合が多く、費用は保護者の自己負担が中心です。運営方針は施設ごとに大きく異なり、学習支援中心、体験活動重視、在宅支援対応など、さまざまなタイプがあります。法律上の明確な定義がない分、施設ごとの個性が強く出やすいとも言えます。

対象となる子どもの違い

放課後等デイサービスは、原則として障がいや発達特性が確認されている(または疑われる)お子さまが対象です。一方でフリースクールは、発達特性の有無にかかわらず、学校に通うことが難しいお子さま全般を対象としている施設が多く見られます。この違いが、どちらを選ぶかの一つの判断軸になります。

費用・利用条件・手続きの比較一覧

放課後等デイサービスは、世帯の所得に応じた負担上限額が設定されており、月額の負担は一定の範囲に収まります。利用には受給者証の取得が必要で、市町村への申請手続きを経る必要があります。

フリースクールは、月額固定制または通所回数に応じた変動制など、施設によって費用体系が異なります。受給者証は不要な場合が多いため、比較的スピーディに利用を開始できる点が特徴です。ただし、公的な補助がない分、月額費用は施設によって幅があります。

手続きの流れとしては、放課後等デイサービスは「相談→受給者証の申請→事業所との契約→利用開始」という順序になるのに対し、フリースクールは「見学・体験→契約→利用開始」というよりシンプルな流れになることが一般的です。

見落としやすい追加費用

比較する際に見落としやすいのが、月額費用以外にかかる費用です。放課後等デイサービスでは、おやつ代や行事費などが別途発生する場合があります。フリースクールでも、教材費や設備使用料が別立てになっていることが少なくありません。契約前に、月額費用に何が含まれ、何が含まれないのかを具体的に確認しておくことをおすすめします。

発達特性がある子どもの場合はどちらが向いているか

発達特性への専門的なアプローチ(療育)が必要な場合は、放課後等デイサービスが適しています。児童発達支援管理責任者や保育士、心理士などの専門職が配置され、個別の支援計画に基づいた療育が受けられます。

一方で、学習や社会体験を中心とした居場所を求めている場合や、療育という枠組みよりも柔軟な関わりを求めている場合は、フリースクールが選ばれる傾向にあります。

どちらか一方を選ばなければならないわけではありません。実際には、平日の一部は放課後等デイサービスで療育を受け、別の曜日はフリースクールで学習や体験活動に参加するという「両方使い」を選択するご家庭も少なくありません。発達特性の程度や、お子さまが今どちらの支援をより必要としているかによって、組み合わせ方を柔軟に考えることが大切です。

グレーゾーンの子どもの場合

診断はついていないものの発達特性が気になる、いわゆる「グレーゾーン」のお子さまの場合も、多くの放課後等デイサービスは医師の意見書等により利用できる場合があります。診断名の有無だけで選択肢を狭めてしまう前に、まずは自治体の窓口や事業所に相談してみることをおすすめします。

吹田市・豊中市・箕面市での手続きの流れ

放課後等デイサービスの申請手順

放課後等デイサービスを利用する場合、まずお住まいの市町村の窓口(吹田市・豊中市・箕面市などそれぞれの障害福祉課や子ども家庭センター)に相談し、受給者証の申請を行います。申請には医師の意見書や心理検査の結果が必要になる場合があり、取得までに一定の期間を要することがあります。窓口では、利用したい事業所が決まっているかどうかを聞かれることが多いため、事前に候補の事業所を絞っておくと手続きがスムーズです。

フリースクールの利用開始までの流れ

フリースクールの場合は、市町村への申請手続きは基本的に不要です。まずは気になる施設に直接問い合わせ、見学や体験を申し込むところから始められます。ただし、フリースクールへの通所を学校の出席として扱ってもらいたい場合は、在籍校との事前相談が必要になります。担任やスクールカウンセラーに、通所を検討している施設の活動内容を伝えたうえで、出席扱いの可否について確認しておくと安心です。

手続きを進めるタイミングの目安

受給者証の申請には一定の期間がかかるため、放課後等デイサービスの利用を検討している場合は、実際に通いたい時期より前倒しで相談・申請を始めることをおすすめします。フリースクールは比較的すぐに利用を開始できますが、その分「まず体験してみる」ことを前提に、お子さまの反応を見ながら判断していく進め方が向いています。

フリースクール選びで失敗しないチェックリスト

フリースクールを選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理します。

一つ目は、在宅支援に対応しているかどうかです。まだ通える状態でないお子さまの場合、在宅支援から始められる施設かどうかは重要な確認事項です。

二つ目は、発達特性への理解があるかどうかです。専門職との連携体制があるか、特性に応じた環境調整を行っているかを確認しましょう。

三つ目は、通う時間・頻度の柔軟性です。朝が苦手なお子さまの場合、午後からの登校が可能かどうかは大きなポイントになります。

四つ目は、学校の出席扱いになるかどうかです。将来の進路を考えるうえで気になる場合は、事前に確認しておくと安心です。

五つ目は、費用体系と、別途かかる費用(教材費、設備使用料など)の有無です。

見学時に必ず聞いておきたい質問

見学の際は、パンフレットだけでは分からない点を直接確認することが大切です。「今の状態のお子さまでも受け入れ可能か」「通所の頻度は途中で変更できるか」「発達特性についてスタッフはどの程度理解しているか」「体調が優れない日はどう対応してもらえるか」といった質問を、事前にリストアップしておくと当日スムーズに確認できます。

LaZoのフリースクールが療育と連携している具体的な仕組み

複数のサービスを横断できる体制

LaZoでは、フリースクール「グリーンアップル」と、発達支援・療育の各サービス(SMASPO、Coccoleto、IQLino、スタサポなど)、そして訪問看護ステーション「そらなぎ」が連携する体制を取っています。

フリースクールに通いながら、必要に応じて発達支援の専門職によるアセスメントを受けたり、訪問看護と連携した医療的な支援を組み合わせたりすることができます。「フリースクールか療育か」という二択ではなく、その子の状態に応じて必要な支援を組み合わせられることが、LaZoの大きな特徴です。

状態に応じて支援の重心を変えていく

例えば、通所開始当初は在宅支援や短時間の通所を中心に進め、少しずつ社会との接点を増やしながら、必要に応じて発達支援の専門プログラムを組み合わせていく、といった段階的な進め方が可能です。一つの窓口に相談することで、複数のサービスの中から今のお子さまに合った組み合わせを一緒に検討できる点は、単独のフリースクールや単独の放課後等デイサービスにはない強みです。

よくある質問

Q1. 発達障害の診断がなくても放課後等デイサービスは利用できますか?

A1. 診断名がなくても、医師の意見書等により利用が認められる場合があります。まずは自治体の窓口またはLaZoにご相談ください。

Q2. フリースクールと放課後等デイサービスを同じ日に利用することはできますか?

A2. 施設や制度上の制約により難しい場合がありますが、曜日を分けての併用は可能なケースが多くあります。詳しくはご相談ください。

Q3. 受給者証の申請にはどれくらい時間がかかりますか?

A3. 自治体や状況によって異なりますが、一定の期間を要することが一般的です。早めの相談・準備をおすすめします。

Q4. まだ発達障害の診断を受けていませんが、相談してもいいですか?

A4. もちろんご相談いただけます。診断の有無にかかわらず、お子さまの状態に応じた選択肢をご案内いたします。

フリースクールと放課後等デイサービス、どちらが合っているか迷われている場合も、まずはお気軽にご相談ください。

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