一言で発達障害といっても、その症状から多くの種類があります。この記事では発達障害の概要やその種類について紹介します。

発達障害とは?

発達障害とは、生まれつき脳の発達に障害があることの総称であり、幼児の頃からその症状が出てくることがほとんどです。

症状とは、対人関係やコミュニケーションに問題があったり、落ち着きがなかったり、仕事や家事をうまくこなすことができない等、人によってさまざまです。

発達障害になる原因とは?

発達障害は、何らかの原因によって、先天的に脳の一部の機能に障害が起こることが原因とされています。しかし、発達障害を引き起こす要因やメカニズムについては、現在でもはっきりと解明されていません。

そのため、原因不明として扱われることがほとんどです。一部の特性については胎児期の風疹感染などの感染症や遺伝子の異常による影響といわれています。

発達障害の種類

発達障害の種類

発達障害はその症状の特性などによって、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などに分類されます。

それでは、それぞれについて簡単に紹介します。

自閉症スペクトラム症(ASD)

自閉症スペクトラム症は発達障害のひとつで、対人関係が苦手でこだわりが強い、コミュニケーションが苦手という特徴があります。診断は早ければ1歳半の乳幼児健康診断で、その可能性が指摘されることもあります。

最近の調査では子供のおよそ20~50人に1人が自閉症スペクトラム症と診断されていると言われ、男性に多く見られます。

診断基準によって、広汎性発達障害・自閉症・アスペルガー症候群といった名前で呼ばれることがあり、知的障害や言葉の遅れ、感覚過敏がある人もいます。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は発達障害のひとつであり、特徴的な症状として注意欠如、落ち着きがない、多動症、好きなこと以外なものに対する集中力や関心がないという特徴があります。

思いついたことを考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られます。周囲の状況に応じてコントロールすることが苦手なため、ミスや不注意が目立ちます。

そんなことから、職場や家庭での日常生活に支障をきたす恐れがあります。

学習障害(LD)

学習障害(LD)は、基本的には知的な発達障害はありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算すること、推論する能力のうち特定するものに著しい困難を示す状態をいいます。

その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されていますが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接的原因となっていません。

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