幼少期のプログラミング教育が必要なのか?
文部科学省公表の小学校の新学習指導要領の考え方として、「習得・活用・探究のプロセスを経た主体的・対話的学び」が重視されています。
それは、“何を学んだか“ だけでなく “どのように学んだか” に力を入れるということ。
この学びには、子ども達の自分で考える力や意見を伝える力、コミュニケーション力が重要になります。
AIの進化、ChatGPTの登場、ビッグデータ活用などのIT、情報処理の素養はデジタルネイティブ世代における「読み書きそろばん」です。
文部科学省は2020年から新学習指導要領を施行し、小学校から高校まで、文系・理系を問わず、子どもたち全員がプログラミングを学習しています。
- 小学校 2020年度より必修化
- 中学校 2021年度よりプログラミング学習強化
(2012年度より技術科でプログラミングは必修化) - 高校 2022年度より共通必履修科目として「情報Ⅰ」新設
- 大学入試でプログラミング出題 2025年共通テストで導入
大学入試では情報が基礎教科に
大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」に、プログラミングやデータサイエンスに必要な統計処理、情報リテラシーの知識などを試す「情報」が導入されます。これにより「情報」は「国語」や「数学」などと並ぶ基礎教科になります。
導入の背景には、人工知能(AI)などを使いこなせるIT人材の不足があり、経済産業省によると、IT人材は2015年時点で国内で15万人不足しており、2030年には最大79万人不足する見込みといわれています。
現在存在している職業の半分はロボットに奪われると予想される中で、将来の安定した職種として注目されます。