不登校の子どもに「学校行きなさい」と言ってはいけない最大の理由は、その言葉が子どもに「自分の苦しみを理解されていない」というメッセージを伝えてしまうからです。不登校の背景には人間関係のトラブル・学習のつまずき・発達特性・体調不良など複雑な要因があり、本人も「行けない」状態にあります。登校を促す言葉は親の不安を反映したものであり、子どもはそれを「否定」と受け取り、自己肯定感がさらに下がってしまいます。まず必要なのは「安心できる家庭」という土台をつくることです。
朝、子どもが「今日も学校行けない」とつぶやく姿を見て、つい「早く行きなさい」と口に出してしまった経験はありませんか。将来のことを考えれば考えるほど、親として何とか学校に行かせなければと焦る気持ちが湧いてきます。けれど、その焦りが言葉となって子どもに届いたとき、子どもの心はさらに閉ざされてしまうことがあります。
不登校の子どもへの声かけは、回復のきっかけにもなれば、逆に傷を深める刃にもなります。本記事では、保護者がついやってしまいがちなNG対応を5つ挙げ、それぞれがなぜ子どもを追い詰めてしまうのかを解説します。そして、信頼関係を守りながら子どもの心を支える具体的な声かけのフレーズと、保護者自身が孤立しないための視点をお伝えします。
なぜ「学校行きなさい」が子どもを追い詰めるのか
不登校の子どもが感じている本当の苦しみ
不登校の子どもの多くは、単に「学校をさぼりたい」わけではありません。友人関係でのトラブル、授業についていけない焦り、発達特性による感覚過敏や集団活動の困難さ、起立性調節障害などの体調不良など、さまざまな要因が重なり合って「行けない」状態に陥っています。本人も「行かなければ」という気持ちを持ちながら、心と体が動かないという葛藤を抱えています。
そんな中で「学校行きなさい」という言葉を聞くと、子どもは「自分の苦しさをわかってもらえていない」と感じます。親の言葉が善意から出たものであっても、子どもにとっては「自分はダメな人間だ」「親の期待に応えられない自分は価値がない」という否定のメッセージとして受け取られてしまうのです。
親の不安が言葉に表れる仕組み
「学校行きなさい」という言葉の背景には、保護者の強い不安があります。将来の進学や就職、社会性の発達、周囲からの視線など、親として心配する要素は尽きません。しかし、その不安が焦りとなって言葉に出たとき、子どもは「親は自分のことではなく、世間体や将来のことを心配しているだけだ」と感じ取ります。
実際に、不登校のお子さんを持つ保護者の方々からは「つい『学校行きなさい』と言ってしまった後、子どもが部屋に閉じこもってしまった」「登校を促す言葉をかけ続けた結果、親子の会話そのものが減ってしまった」という声が多く聞かれます。親の不安が伝わることで、子どもはますます自分を責め、回復への道のりが遠のいてしまうのです。
「安心できる家庭」が回復の土台になる
不登校からの回復には、まず子どもが「ここにいていいんだ」と感じられる安全基地が必要です。学校という場所が苦しみの場になっているとき、家庭が唯一の安心できる居場所になります。その居場所で否定されたり、プレッシャーをかけられたりすると、子どもは逃げ場を失ってしまいます。
保護者が焦る気持ちを一度脇に置き、まずは「家で安心して過ごせる」という土台をつくること。それが、子どもの心のエネルギーを回復させ、次のステップへ進むための最初の一歩となります。詳しくは「子どもが不登校になったとき親が最初の1週間にすべきことと絶対に避けること」で解説しています。
不登校の子に親がやりがちなNG対応5つ
NG対応①「学校行きなさい」「なぜ行けないの」と責める
最もやりがちなのが、登校を促す言葉や理由を問い詰める言葉です。「学校行きなさい」「みんな行ってるよ」「なぜ行けないの」といった言葉は、親の焦りと不安から出ていますが、子どもには「自分はダメだ」という否定のメッセージとして届きます。
特に、子ども自身も「行けない理由」を明確に説明できない場合が多くあります。複数の要因が絡み合っていたり、本人も整理できていなかったりするためです。そこで「なぜ」と問われると、子どもは追い詰められ、ますます口を閉ざしてしまいます。保護者としては理由を知りたい気持ちがあるのは当然ですが、まずは問い詰めずに「そうなんだね」と受け止める姿勢が必要です。
NG対応②他の子と比較する
「〇〇ちゃんは毎日元気に学校に行ってるよ」「兄弟は大丈夫だったのに」といった比較の言葉も、子どもの自己肯定感を大きく傷つけます。不登校の子どもは、すでに「みんなと同じようにできない自分」を強く意識しています。そこに他者との比較が加わると、自分の存在価値そのものを否定されたように感じてしまいます。
比較は親にとっても無意識に出てしまいがちな言葉ですが、子どもにとっては深い傷となります。一人ひとりの個性やペース、背景にある事情はまったく異なるため、比較ではなく「あなたはあなた」という視点で関わることが大切です。
NG対応③過度に気を遣い、腫れ物に触るような態度をとる
逆に、「何も言わない」「そっとしておく」という対応も、度が過ぎると子どもを孤立させてしまいます。子どもは「自分は面倒な存在だから避けられている」「関わりたくないと思われている」と感じ取ることがあります。
特に、家庭内で会話がなくなったり、視線を合わせなくなったりすると、子どもは「親にも見捨てられた」という絶望感を抱くことがあります。適度な距離感を保ちつつ、日常的な会話や関わりを大切にすることが求められます。たとえば、「今日は何食べたい?」「一緒にテレビ見る?」といった何気ない声かけが、子どもに「自分は家族の一員なんだ」という安心感を与えます。
NG対応④ゲームやスマホを取り上げる
不登校の子どもが一日中ゲームをしていると、保護者は「このままではまずい」と感じてゲームやスマホを取り上げたくなります。しかし、この対応も逆効果になる場合が多くあります。ゲームは子どもにとって、つらい現実から一時的に離れるための手段であり、心のバランスを保つツールとなっていることがあるからです。
いきなりゲームを取り上げると、子どもは唯一の居場所を奪われたと感じ、家庭内でのトラブルが増えたり、さらに引きこもりが深刻化したりすることもあります。まずはゲームの時間を一緒に決めるなど、対話を通じてルールをつくる姿勢が大切です。また、ゲームの中でコミュニケーションをとったり、達成感を得たりすることが、子どもの心の回復につながる場合もあります。
NG対応⑤親が一人で抱え込み、誰にも相談しない
不登校を「恥ずかしいこと」「親の責任」と感じ、誰にも相談せずに一人で抱え込む保護者は少なくありません。しかし、孤立した状態での子育ては、親自身を追い詰め、結果として子どもへの対応にも悪影響を及ぼします。
不登校は決して珍しいことではなく、2026年時点でも多くの家庭が同じ悩みを抱えています。スクールカウンセラー、教育支援センター、訪問看護、民間のフリースクールなど、頼れる支援機関は数多く存在します。親が支援を受けることで心に余裕が生まれ、子どもへの関わり方も変わっていきます。詳しくは「不登校の相談先を学校・病院・NPO・民間支援で比較。北摂エリア在住の親向けガイド」で解説しています。
子どもとの信頼を守る声かけの基本
まず「受け止める」ことから始める
不登校の子どもに対して最も大切な声かけは、「受け止める」ことです。「学校に行けない」という事実をそのまま受け入れ、否定せず、評価せず、ただ「そうなんだね」「そう感じてるんだね」と伝えることが出発点になります。
たとえば、子どもが「今日も行けなかった」とつぶやいたとき、「そっか、今日も難しかったんだね」と返すだけで、子どもは「否定されていない」と感じます。この積み重ねが、親子の信頼関係を保つ土台となります。受け止めることは、問題を放置することではありません。子どもの気持ちに寄り添いながら、次のステップを一緒に考えるための準備です。
子どもの気持ちに寄り添う言葉の選び方
不登校の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。そんなとき、保護者が「つらかったんだね」「不安だったんだね」と気持ちを代弁してあげることで、子どもは自分の感情を整理しやすくなります。
また、「味方だよ」「一緒に考えよう」といった言葉は、子どもに「自分は一人じゃない」という安心感を与えます。ただし、無理に話をさせようとするのは逆効果です。子どもが話したいタイミングで話せるよう、「話したくなったらいつでも聞くよ」というスタンスを示しておくことが大切です。
未来を否定しない、今を認める
不登校が続くと、保護者は「このままでは将来どうなるのか」と不安になります。しかし、その不安を子どもに伝えると、子どもは「自分の存在が親を苦しめている」と感じてしまいます。まずは「今のあなた」を認めることが大切です。
「学校に行けなくても、あなたは大切な存在だよ」「今は休む時期なんだと思う」といった言葉は、子どもに「今のままでもいいんだ」という安心を与えます。その安心が心のエネルギーを回復させ、次のステップへ進む力となります。詳しくは「不登校の回復過程を4段階で理解する。焦りが逆効果になるタイミングと動き出すタイミング」で解説しています。
具体的な場面別・信頼を守る声かけ例
朝、起きられないとき
朝、子どもが起きられずに布団から出てこないとき、「早く起きなさい」「学校に遅れるよ」と言いたくなる気持ちをぐっとこらえます。代わりに、「起きるの大変そうだね」「体調どう?」と体調を気遣う声かけをします。
起立性調節障害などの体調不良が背景にある場合、朝起きられないのは本人の意思ではありません。無理に起こすのではなく、「ゆっくりでいいよ」「起きられたら教えてね」と伝えることで、子どもはプレッシャーから解放されます。起きた後に「起きられたね」と肯定的に声をかけることも、小さな成功体験として積み重なります。
学校の話題を避けているとき
不登校の子どもの中には、学校の話題そのものを避ける子もいます。そんなとき、無理に学校の話をする必要はありません。代わりに、「今日は何して過ごした?」「何か面白いことあった?」と、学校以外の話題で会話を広げます。
子どもが好きなゲームや動画、趣味の話など、共通の話題を見つけることで、親子のコミュニケーションが増えていきます。信頼関係が育つ中で、子ども自身が「実は学校でこんなことがあって…」と話し始めることもあります。その瞬間を待つ姿勢が大切です。
「学校行きたくない」と言われたとき
子どもが「学校行きたくない」とはっきり口にしたとき、保護者としては動揺します。しかし、ここで「なんで?」「行かないとダメでしょ」と返すのではなく、「そうなんだ、教えてくれてありがとう」とまず感謝を伝えます。
子どもが自分の気持ちを言葉にできたこと自体が、大きな一歩です。「話してくれてよかった」「一緒に考えよう」と返すことで、子どもは「親は味方だ」と感じます。詳しくは「『学校に行きたくない』と子どもが言い出したとき、親が知っておくべき最初の3ステップと避けるべき言葉」で解説しています。
体調不良を訴えたとき
不登校の子どもの中には、朝になると頭痛や腹痛を訴える子もいます。保護者は「仮病では?」と疑いたくなることもありますが、心の不調が体に現れる「心身症」である可能性も高いため、まずは体調を気遣うことが大切です。
「お腹痛いんだね、大丈夫?」「少し横になってみる?」と声をかけ、無理をさせないことが基本です。もし医療機関の受診を拒む場合は、自宅でできる支援や訪問型のサポートを検討することもできます。詳しくは「不登校の子が『病院に行きたくない』と拒むとき、親が家庭でできる4つの支援と訪問型サポートの使い方」で解説しています。
将来について不安を口にしたとき
子ども自身が「このままでいいのかな」「将来どうなるんだろう」と不安を口にすることもあります。そんなとき、「大丈夫、なんとかなるよ」と軽く励ますのではなく、「不安なんだね、でも今は焦らなくていいと思うよ」と気持ちを受け止めます。
そのうえで、「学校以外の選択肢もあるよ」「フリースクールや放課後等デイサービスという場所もある」と、具体的な選択肢を示すことで、子どもは「道は一つじゃないんだ」と安心します。詳しくは「『第三の居場所』が不登校の子に必要な理由と探し方」で解説しています。
家庭でできる日常の中での信頼づくり
一緒に過ごす時間をつくる
不登校の子どもと過ごす時間は、ただ見守るだけでなく、一緒に何かをする時間をつくることが大切です。料理、掃除、散歩、ゲーム、映画鑑賞など、共通の活動を通じて自然な会話が生まれます。
たとえば、一緒に夕食をつくりながら「この野菜、どう切る?」と尋ねるだけでも、子どもは「頼られている」と感じます。こうした小さなやりとりの積み重ねが、親子の信頼関係を育てていきます。
子どもの得意や好きを認める
不登校の子どもは、学校での評価がないため、自己肯定感が下がりがちです。だからこそ、家庭では子どもの得意なことや好きなことを積極的に認めてあげることが重要です。
「ゲームうまいね」「絵、すごく上手だね」「この曲好きなんだ、いいね」といった何気ない言葉が、子どもの自己肯定感を支えます。学校での評価とは別の軸で、子ども自身の価値を認めてあげることが大切です。
生活リズムを整える工夫
不登校が続くと、昼夜逆転や生活リズムの乱れが起こりやすくなります。無理に朝早く起こす必要はありませんが、食事や入浴の時間を一定にする、日中に少しでも日光を浴びるなど、緩やかに生活リズムを整える工夫が役立ちます。
たとえば、「一緒にお昼ご飯食べよう」と誘ったり、「ちょっとベランダに出てみる?」と声をかけたりすることで、自然に生活リズムが整っていくこともあります。強制ではなく、誘いの形で関わることがポイントです。
学校や支援機関との連携で親が心がけたいこと
学校との情報共有の仕方
不登校になると、保護者は学校との連絡に気を遣います。「迷惑をかけている」「申し訳ない」という気持ちから、連絡を避けてしまうこともありますが、定期的な情報共有は子どもの支援にとって重要です。
担任の先生には、子どもの様子や家庭での過ごし方を簡潔に伝え、学校での配慮をお願いすることができます。「本人は〇〇が苦手なので、こういう配慮があると助かります」と具体的に伝えることで、学校側も対応しやすくなります。また、スクールカウンセラーや養護教諭など、複数の窓口を活用することも有効です。
外部支援機関を活用する判断基準
学校との連携だけでは不十分と感じたとき、外部の支援機関を活用することも選択肢の一つです。教育支援センター(適応指導教室)、児童精神科、訪問看護、フリースクール、放課後等デイサービスなど、選択肢は多岐にわたります。
どの支援機関が適しているかは、子どもの状態や家庭の状況によって異なります。まずは相談窓口に問い合わせてみる、見学に行ってみるなど、小さなステップから始めることが大切です。特に、外出が難しい子どもには訪問型の支援が有効な場合もあります。
保護者自身が孤立しないために
不登校の支援は、子どもだけでなく保護者自身も支えられる必要があります。親の会や保護者向けのカウンセリング、オンラインのコミュニティなど、同じ悩みを持つ保護者同士で情報交換できる場を持つことが、心の支えになります。
保護者が心身ともに健康でいることが、子どもへの適切な関わりにつながります。「親が元気でいること」も、子どもの回復にとって大切な要素です。一人で抱え込まず、周囲に頼ることを自分に許してあげてください。
不登校の回復には段階がある
焦らず見守る時期と動き出すタイミング
不登校の回復過程には、予兆期・混乱期・停滞期・回復期という段階があります。特に混乱期や停滞期には、子ども自身が心のエネルギーを回復させるために休息を必要としています。この時期に無理に登校を促すと、回復が遅れたり、逆戻りしたりすることもあります。
一方で、回復期に入り、子ども自身が「ちょっと外に出てみようかな」「学校のこと気になる」と言い始めたときは、サポートを具体化するタイミングです。焦らず、子どものペースに合わせて段階的に見守ることが大切です。
「登校」だけがゴールではない
不登校の支援において、「学校に戻ること」だけがゴールではありません。子どもが自分らしく安心して過ごせる居場所を見つけ、将来に向けて自己肯定感を育てることが本来の目的です。
フリースクールや放課後等デイサービス、訪問看護など、学校以外の選択肢も広がっています。子どもの個性や特性に合った環境を一緒に探すことが、長期的な成長につながります。
小さな変化を見逃さない
不登校の回復は、劇的な変化ではなく、小さな変化の積み重ねです。「今日は朝起きられた」「リビングに出てきた」「笑顔が見られた」といった小さなサインを見逃さず、肯定的に受け止めることが大切です。
保護者がその変化を認めることで、子ども自身も「自分は少しずつ前に進んでいるんだ」と実感できます。焦らず、一歩ずつ進む姿勢を大切にしてください。
LaZoの発達支援が提供する不登校支援の実践例
訪問看護による家庭での伴走支援
LaZo株式会社では、不登校の子どもに対して訪問看護サービス「soranagi」を通じた支援を行っています。自宅に専門スタッフが訪問し、子どもの話を聞いたり、保護者の相談に乗ったり、生活リズムを整える支援を行います。
外出が難しい子どもにとって、自宅で安心して専門家と関わる機会を持つことは、回復への大きな一歩となります。また、保護者自身も孤立せず、専門家と一緒に子どもの成長を見守ることができます。
フリースクールとしての「第三の居場所」
LaZoでは、e-sportsやマインクラフトなど、子どもが興味を持ちやすいツールを活用したフリースクールも展開しています。学校でも家庭でもない「第三の居場所」として、同じ境遇の仲間と出会い、自己肯定感を回復させる環境を提供しています。
子ども自身が「ここなら行ってもいいかな」と思える場所があることで、社会とのつながりを保ちながら、自分のペースで成長していくことができます。
保護者支援とチームでの伴走
LaZoの支援の特徴は、子どもだけでなく保護者も含めたチームでの伴走です。心理職・教育職・医療職が連携し、家庭・学校・地域をつなぐリエゾン(ハブ)機能を担っています。
保護者が孤立せず、専門家のサポートを受けながら子どもと向き合える環境づくりを大切にしています。「誰一人取り残さない」というミッションのもと、0歳から18歳まで途切れることのない支援を目指しています。
よくある質問
不登校の子に毎朝「学校行く?」と聞くのもNGですか?
毎朝の確認は、子どもにとってプレッシャーになる場合があります。特に混乱期や停滞期には、「行けない自分」を毎日突きつけられる苦痛となります。子ども自身が「今日は行けるかも」と言い出すまで、こちらからは聞かず見守る姿勢が望ましいです。体調や気持ちを気遣う声かけに切り替えましょう。
不登校の子がゲームばかりしているのを黙って見ているべきですか?
ゲームを全面的に禁止するのは逆効果ですが、生活リズムが乱れている場合は対話を通じてルールを一緒に決めることが大切です。「何時までにする?」「ご飯のときは一緒に食べよう」など、子どもの意見を聞きながら調整しましょう。ゲームそのものが悪いのではなく、バランスを整える視点が重要です。
子どもが不登校になったことを周囲に知られたくないのですが?
不登校を隠す必要はありません。むしろ、信頼できる人に相談することで保護者自身の孤立を防げます。学校の先生、スクールカウンセラー、親の会など、守秘義務のある専門機関に相談することで、適切な支援を受けやすくなります。周囲の目を気にしすぎると、親子ともに追い詰められてしまいます。
発達障がいの特性がある子の不登校は対応が違いますか?
発達特性がある場合、感覚過敏や集団活動の困難さが不登校の背景にあることがあります。その場合、環境調整や個別対応が有効です。放課後等デイサービスやフリースクールなど、特性に配慮した支援機関を活用することで、本人が安心して過ごせる居場所をつくることができます。
不登校の子に勉強をさせるべきですか?
無理に勉強をさせる必要はありません。まずは心のエネルギーを回復させることが優先です。子ども自身が「勉強したい」と言い始めたら、本人のペースで少しずつ取り組めるようサポートしましょう。タブレット学習や通信教育など、学校以外の学び方もあります。
不登校が長引いた場合、進学や将来はどうなりますか?
不登校が長引いても、進学や就職の道は閉ざされていません。通信制高校、定時制高校、高卒認定試験など、多様な進路選択肢があります。また、フリースクールや放課後等デイサービスで社会性やスキルを育てることもできます。焦らず、子どもに合った道を一緒に探していくことが大切です。
不登校の子が外出を嫌がる場合、どう対応すればよいですか?
無理に外出させる必要はありません。まずは家の中で安心して過ごせる環境を整え、少しずつベランダや庭など、負担の少ない場所から外の空気に触れる機会をつくりましょう。また、訪問型の支援サービスを活用することで、自宅にいながら専門家と関わる選択肢もあります。

